旭川電軌 方向幕研究
全国でもいち早くノンステップ車の積極導入に踏み切ったことで有名な旭川電気軌道.
LED式行先表示器への交換が進められ,幕式の物を装備する車両は絶滅危惧種といってもいいほど数を減らしました.
行先表示器の設置場所や幕の種類も何種類かあり,細かい車両の仕様面では興味深い点が多くなっています.
このページでは,そんな旭川電気軌道の"行先表示器"・"方向幕"を取り扱っていきたいと思います.
資料が用意でき次第,随時更新予定です.
方向幕の種類
一般に,事業者単位や営業所単位,系統や方面といった単位で幕のフォーマットが決まる事業者が多いように思います.
旭川電軌の幕のフォーマットは営業所・系統毎に決まっているわけではなく,何種類かのタイプに分けることができます.
白地幕
最もオーソドックスなタイプ.
赤字の系統番号に黒字で行先の入る,最も数が多いと思われるフォーマット.
こちらもオーソドックスな,赤字の系統番号に黒枠が追加されたタイプです.
こちらは共栄所属の車両を中心にそこそこの数がある模様です.
前の2タイプに比べると数は少なくなりますが,こちらもよく見かけるタイプ.
青地に白抜き文字の系統番号に黒字の行先が入ります.
前のタイプの派生系.
一部,行先が「旭川駅方面」となっている幕があり,そのような場合は経由扱いとして青字となるようです.
黒地幕
「黒幕の中では」最もポピュラーなタイプ.
黒幕の数自体がそれほど多くないので,見かけるコマはかなり限られます.
これは,赤字に白抜きの系統番号,行先も白抜き文字が入るタイプ.
一気に見かける数が減ります.
系統番号・行先がすべて白抜き文字で入るタイプ.
このタイプは相当数が限られると思われます.
系統番号部が白地で番号は赤,行先は白抜き文字というタイプ.
なお,幕が穴開きなのは転属に伴い元あった文字を消して別な系統の幕に仕立てあげているためです.
(33番線→3番線)
その他
お馴染み回送幕です.
白地に青文字となります.
こちらは臨時幕.
黒幕タイプでは黒地に白抜き文字.
白幕タイプでは白地に青文字というのは,想像に難しくないと思います.
今のところ管理人が確認できている幕は以上となります.
なお,幕に複数タイプが存在するのは前面のみで,側面・後面は全車ほぼ同じものです(オール白地).
また,幕の種類は,系統や車両単位で使い分けられているものでは無く,幕1本に数種類のタイプが混在しているものも珍しくないようです.
さらに,これはノンステ車にも通用し,方向幕を使用する車両すべてで,どの車両のどの系統にどの幕が入っているのか統一されていないのが現状です.
これがまた,見ていて面白いのですよ.
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